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目立ちにくく手軽な歯の矯正法として、人気を集めるマウスピース矯正の特徴やメリット・デメリットをまとめました。
透明なプラスチック装置を使うマウスピース矯正は、装着時でも外からほぼ付けているのが分からないのが魅力です。職業柄、ワイヤー装置がNGな人も安心して矯正がはじめられます。
一般的なワイヤー矯正が70〜120万円ほどかかるのに対して、マウスピース矯正は50〜70万円程度で上下全体の歯並びをキレイにできます。
装着の手間はあるもののマウスピースは歯磨きのたびに取り外しができるので、通常生活に支障はありません。
プラスチック製のマウスピースを使うため、金属アレルギーの方でも問題なく治療できます。
マウスピース矯正は、1日20時間以上装着することが条件。寝ている時だけでは時間が足りず、日中もつける必要があります。食事や歯磨きのたびに取り外しの手間がかかったり、マウスピースを置き忘れたりするなど、取り外しの際は周りの目が気になるという声もあります。
歯に装置を固定して行う一般的な矯正法と比べると、マウスピースでは歯を動かせる範囲は少なくなります。そのためより時間がかかったり、結果的に費用が高くなる場合があります。
マウスピース矯正は、奥歯の噛み合わせまでしっかり噛み合うようにできないのが特徴のひとつ。場合によっては奥歯の部分矯正が必要になったり、極度に悪い歯並びや噛み合わせなどに、対応できなかったりする可能性もあります。
歯全体を長時間マウスピースで覆うことで洗浄作用のある唾液の流れが悪くなり、虫歯のリスクが高くなります。
「矯正」と聞くと、歯の前面をワイヤーで固める表側ワイヤーや、目立ちにくい矯正方法として注目を集めている裏の方から歯を固定する裏側矯正をイメージする人も多いでしょう。
しかし最近では、透明で目立ちにくいとしてマウスピースでの矯正を選択する人も多くなってきました。
その理由は症例データの蓄積による精度の上昇やマウスピースに使用される素材の進化などから、ほとんどの症例において、マウスピースでの矯正を行うことが可能となってきているからです。
しかし、マウスピース矯正はワイヤーなどで歯をガッチリ固めるものではなく、歯の移動状況に合わせて徐々に歯を適切な位置に移動させていくもの。つまり、大きな歯の移動を伴う矯正にはあまり向いていないということがいえます。
歯を大きく移動させる場合は、時間と歯の状態に合わせて何度も作り直さなければならないマウスピースの量も増えてしまう可能性も。必要となるマウスピースの数が増えるということは、それだけ費用も嵩んでしまうということです。
また、重篤な歯周病を患っている人にもマウスピースでの矯正は向いていません。
マウスピースでの矯正は基本一日20時間装着しなくてはいけないもの。そのため、矯正の最中に歯周病が悪化して歯が抜け落ちてしまう危険性があるのです。
マウスピース矯正に限らず、まず歯周病を治してから行う必要があります。
マウスピースの装着時間は、きちんと守らないと全く意味をなさないものになってしまいます。
使用するマウスピースのメーカーによって装着時間は異なりますが、違和感があるからと外してしまうと、元々の歯並びに戻ろうとする力が働いてしまい、また歯並びが悪い状態に戻ってしまう可能性があります。
結果を出したいのであれば医師の話しをよく聞いたうえで、装着方法や装着時間を守ることが重要です。
基本的に、歯を矯正する施術に保険が適用されることはありません。マウスピース矯正や他の矯正器具に対して、保険点数が定められていないためです。
保険点数が決まっていないと、歯科クリニックは健康保険組合に対して治療費の請求を行うことができません。
医療にかかる保険は厚生労働省が認めている病気に対し、定められた器具を使用することで適用されるもの。歯列矯正は疾患として認められていないため、保険が適用されないのです。
ただし、顎変形症(がくへんけいしょう)など顎の骨の異常により歯列が乱れている場合は別です。顎変形症を治すためには矯正と同時に外科的治療を行わなければなりません。
顎変形症は厚生労働省が認めている疾患のひとつのため、保険が適用されます。
そのかわり条件として、表側矯正で治療を進める時にのみ適用されます。つまり、マウスピースや裏側矯正は厚生労働省が定めた器具ではないということです。
表側矯正を行いながら外科的治療を行う場合は、矯正にも外科的治療にも保険が適用されます。しかし表側矯正以外の矯正方法を選ぶと、外科的治療も保険適用外となるすべて自己負担となるので、どんな方法で矯正するのかを選ぶ際には慎重に行った方がよいといえるでしょう。
マウスピースは透明素材なので、近くでよく見ないと装着しているのかどうかの判別は難しい装置です。そのため、目立つ矯正装置をつけたくないという人におすすめの矯正方法といえるでしょう。
また、マウスピースを装着した際の違和感に耐えられるかどうかも重要なポイント。表側矯正も裏側矯正も矯正装置を装着するので違和感を感じてしまうことは否めませんが、このふたつは違和感があるからといって自分で取り外すことはできません。
マウスピースの場合は自分で取り外すことができるので、違和感に耐えられないからと取り外す回数が多くなってしまうと矯正は思うように進まず、余計時間がかかってしまうことになりかねません。
ずっとつけていることで違和感を感じなくなる人がほとんどのようですが、どうしても違和感が拭えないという人は矯正医に相談して別の方法を考えることも検討しましょう。
マウスピース矯正にかかる期間は人によって大きく異なります。短期間で完了する方もいれば、長年かかってしまう方もいます。
その大きな理由が、一日のうちどれだけの時間マウスピースを装着していられるかが人によって違うということ。マウスピース矯正は寝ている間に歯列矯正ができるアイテムとして注目されていますが、先述したようにしっかりと効果を出すためには一日に20時間以上装着しなければなりません。
寝ている間だけ装着する方法でも徐々に歯は動きますが、長時間装着している人に比べるとどうしても時間がかかってしまいます。ワイヤーを使った矯正は1年程度で完了する方が多いのですが、マウスピース矯正の場合は3年ほどかかってしまう方も少なくありません。
できるだけ治療期間を短くするためにはマウスピースの装着時間を長くするなどの対策をとってみましょう。
マウスピース矯正の人気が高い理由として挙げられるのが、日中に付けていたとしてもあまり目立たないところにあるでしょう。表側で行うワイヤー矯正は目立つから…という人が選ぶことも多いでしょう。
口の中にマウスピース(矯正装置)を入れるわけなので、全く違和感がないわけではありません。違和感がなくなるまでの期間は人によって違うものの、なかなか慣れず、どうしても外したくなってしまう方も少なくないようです。
マウスピース矯正は装着している間しか矯正効果が期待できないので、違和感があったからといって外してはいけません。
違和感がどれくらい続くかはかなり個人差が大きいといえるでしょう。その日のうちにほとんど気にならなくなる人もいれば、数日間、数ヶ月間にわたって違和感に悩む人もいます。
また、違和感自体は2~3日程度でなくなったものの、その後しゃべりにくさを感じている方はかなり多いです。
ポイントは、できるだけ一日の装着時間を長くすること。一日のうち数時間程度しか付けないと違和感に慣れにくくなってしまいます。
一日20時間以上といった時間が定められていますが、具体的にどれくらいの時間装着するかは本人の判断にゆだねられています。
しっかり20時間以上装着する方もいれば、ほんの数時間しか装着しない方もいるかもしれません。
もし、当初の予定通りに歯が動かなかった場合、新たに歯型をとり直す必要が出てきます。当然ながら時間もお金もかかるので、この点は注意しておきましょう。
またすべての歯並びの症状で、マウスピース矯正が選択できるわけではありません。というのも、歯の凹凸があまりにも激しい場合、マウスピースでは十分に矯正ができない可能性もあります。
この場合は、マウスピース矯正ができる状態になるまでワイヤー矯正を組み合わせて行うこともあります。
他に、虫歯のリスクについても確認しておきましょう。マウスピースは歯磨きをする際に取り外せることもあり口内を清潔に保ちやすいものの、何も付けていない時に比べると不衛生な状態になりがちです。
マウスピースで矯正を行っている間は、丁寧な歯磨きを心がけるように注意してみてくださいね。
吉祥寺周辺で、マウスピース矯正を行っている歯科クリニックを治療法の特徴とあわせて紹介します。
着脱が簡単にできるマウスピース型の透明な矯正装置を使って治療します。治療前に作った歯型模型を元にアライナー(透明な矯正装置)を作製して、1〜2週間ごとに新しいアライナーに取り替えて、歯を移動させていきます。マウスピースド矯正の治療には、適応症と非適応症があり、適応症でも、しっかりとアライナーを装着しなければ歯は移動してくれません。
透明なプラスチック製のマウスピースを用いて、歯を動かす矯正治療です。段階ごとに作ったマウスピースを患者自身が付け外します。透明なマウスピースなので、気づかれにくいというメリットの反面、ワイヤーを使用する矯正治療(唇側矯正・舌側矯正)よりも弱い力で歯を動かすため、適用には制限があります。
ワイヤーを使用しないマウスピース矯正(インビザライン)は、透明で取り外しが可能なマウスピース(アライナー)を装着することによって、歯を少しずつ移動させていきます。アライナーは2週間毎に新しいものに交換します。適応症としては、非抜歯で治療可能な症例が推奨されます。
透明なマウスピースで少しずつ歯を動かす治療プランです。こちらのクリニックでは、成人の患者さんのおよそ3人に1人がマウスピース型矯正装置(インビザライン)による矯正治療を行っています。マウスピース矯正が適応可能かは、正確な診断が必要になります。
取り外しができるマウスピースを1日20時間以上装着することで、歯を動かす矯正治療を行っています。こちらのクリニックでは、インビザライン®・アソアライナー®・トランスクリアー®を取り扱っており、マウスピースは2週間ごとに交換します。
透明な樹脂製のマウスピースを装着するクリアライナーや、インビザラインなどを使用して矯正治療を行います。装着していることが分かりにくため、見た目を重視される方にはお勧めの矯正法になります。
マウスピース矯正の中にも種類や治療内容に違いが有りますが、こちらのクリニックでは、インビザライン矯正治療を行なっており、日本で初めて年間症例数2,500件を超え国内最上位ランクの症例数(2019年1月~12月 インビザライン・ジャパン株式会社調べ※1)また、世界共通のインビザラインランクで最上位の「レッドダイヤモンド」を取得。
マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置を提供しており、装着していても、ほとんど目立たないうえに、取り外しも可能です。インビザラインは、患者さん1人1人に合わせてカスタムオーダーで製造される矯正装置です。
マウスピース型カスタムメイド矯正装置による矯正治療を行っています。
取り外しができるマウスピース型の装置で歯を動かす矯正法を提供しています。装置のメーカーによって、特徴や適応症、治療の流れが異なります。インビザラインは、米国アライン・テクノロジ−社が開発したマウスピース矯正法で、治療実績に基づいて作られた独自のソフトウエアを駆使して治療計画を立てるのが特徴です。
※マウスピース矯正は提供しているようですが、公式サイト内は準備中になっています。マウスピース矯正の詳細につきましては、クリニックに直接お問い合わせください。
透明なマウスピースを毎日17時間以上付けて行う矯正治療を提供しています。目立つことなく矯正治療をすることが可能です。歯を動かす痛みや違和感はありますが、針金などの金具を使用しないため、過度な痛みはありません。
ブラケットを使用する固定式ではなく、透明なマウスピース型の取り外しができる装置で、矯正治療を行います。見た目にはほとんどわからず、また食事のときには外せるため普段通りに歯みがきもできます。ただし、症状によっては適用できないことがあります。
インビザラインによる目立ちにくい歯並びの矯正治療を行っています。こちらのクリニックでは、矯正精密検査を受けた患者向けにトライアルマウスピースを製作。マウスピース矯正は、通常1日18~20時間くらいマウスピースの装着が必要になるため、トライアルマウスピースで、お試しの歯並び矯正をすることが可能です。
マウスピース矯正(スプリント矯正)は、マウスピースタイプの矯正装置を使用、マウスピースの弾力を利用して、歯を動かして治療を行っていきます。装置は透明で、定期的に新しいものに交換しながら行うので、装置が目立たないのが特徴です。
※マウスピース型矯正装置を用いた矯正治療を行っているものの、公式サイトには詳細の記載がありませんでした。マウスピース矯正につきましては、クリニックに直接お問い合わせください。
インビザライン(透明なマウスピース)を用いることで、目立つことなく矯正治療を行うことができます。歯並びの状態によって、個人差がありますが、部分矯正であれば半年以内での治療も可能で、全体矯正の場合は、治療期間は通常1~2年、部分矯正であれば半年以内での治療も可能です。矯正医はアライン社認定のインビザラインドクターです。
薄くて透明なマウスピースを使用して治療するため、実際に装着していても目立ちにくく気になりません。こちらのクリニックでは、インビザライン矯正治療を行っており、2020年には世界共通のインビザラインドクター・ランクで、年間症例数150症例以上のドクターに与えられるダイアモンドプロバイダー受賞。
マウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザライン)など国内外の各種アライナー(マウスピース)と呼ばれる装置を応用。できるだけ目立たない成人矯正・永久歯の矯正に特化した矯正治療を行っています。
見た目を気にする女性からは、透明なマウスピースを使った矯正治療も人気があるみたい。費用も安いから、より気軽な気持ちでトライできそう。 ただし、マウスピースはあくまでも軽度の歯並びの悪さに力を発揮する矯正法。後戻りを防いできちんとキレイな歯並びを作るには、奥歯から歯を動かすワイヤー矯正は必須よ。 見た目が気になる場合は、裏側なら装置が見えないから安心。矯正装置は将来的なことも考えて選ぶのがベストね! |