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医療サービスでは治療によって状態が改善するなどのメリットが得られる一方、状態が悪化する・患者が思ったような結果が得られないなどの医療トラブルも存在します。
矯正治療もその例外ではなく、「矯正治療をしたのに歯並びが改善されない」「治療ミスの可能性があるのに歯科クリニックが応じてくれない」などのトラブルが報告されています。
ここでは、矯正歯科に関するトラブルの内容や、トラブルを避けるための確認すべきポイントについて紹介します。
三年前に矯正治療は完了し、今も保定する装置を作るために半年に一度は治療した歯科と同じところに通っていました。
ですが一度他の歯科で(四件くらい)で診てもらったところ、どこの歯科からも「噛み合わせが全くあっていない」と診断され、今、別の歯科で噛み合わせを治す治療を検討しているところです。
このように、矯正治療が終了しても、噛み合わせが改善されていないケースがあるようです。患者自身が噛み合わせの不具合を感じたり、他のクリニックを受診して不具合が発覚することが多いようです。
矯正治療終了後に噛み合わせの不具合が発覚した場合、しっかりと対応してくれるクリニックであれば問題ありませんが、なかにはそれを認めてくれないクリニックもあるといいます。
もしも他のクリニックで噛み合わせ治療を行うことになればさらに費用が発生してしまううえ、患者さんの負担は大きいものとなるでしょう。
医師の治療方針に不信感を抱き、セカンドオピニオンを求めて他の矯正歯科に何件か相談したところ「患者に治療計画の説明をしないなんてありえない。今の進め方では危ない。ちゃんとした検査をしたうえで治療を進めているのかわからない」と言われました。
怖くなり、転院したいと医師に申し出ると「構いませんが返金は無理ですよ」と言われました。返金はできないので通っていただくことになりますとのこと。現在デンタルローンにて支払い中なのですが、返金は無理なのでしょうか?
矯正治療は歯科クリニックと患者が“契約”をして治療をおこなうものです。契約内容によるものの、“治療計画の説明がされていない”“適切な治療がおこなわれていない”などの場合は、クリニック側の債務不履行の可能性もあります。
治療中止による返金対応がおこなわれればよいのですが、全く応じてくれないクリニックもあるようで、患者としては到底納得できるものではありません。
また、”明らかに治療が失敗しているのに認めてくれず、更なる処置で費用を請求される“などのケースもあり、その医師やクリニックへの不信感は募るばかりです。
万が一説明が無かった場合は、こちらから治療方針や治療費について必ず聞くようにしましょう。
では、矯正治療でのトラブルを避けるために、どんなことを確認したら良いのでしょうか?
矯正治療での返金というと、医療ミスや医師の説明義務違反によるものと、患者自身の引っ越しなどにともなう転院時におこる場合が多いようです。
とくに矯正治療中の転院はとても難しいものがあり、返金制度を設けているクリニックは多いものの返金額がいくらになるか、転居先でこれまでのような治療がおこなえるかはわかりません。
例えば矯正装置は治療を開始して3ヵ月ころまでにはすべてを装着している場合も多く、その分の返金は困難です。大抵は治療経過に合わせて返金対応がなされるようですが、クリニックによって対応が異なるのが事実です。
また、矯正治療の方針はクリニックによって異なるため、転居先でも同じ方針のクリニックがあるかどうかはわかりません。
矯正治療は終了までに数年かかることが一般的であり、その間に引っ越してしまう・転院を余儀なくされることは珍しくありません。
少なくとも治療を中止する場合の返金対応について、そのクリニックがどんな制度を設けているのかをしっかり確認しておきましょう。
矯正治療では医師と患者の信頼関係が大切です。少しでも不信感や不満がある医師に矯正治療をお願いするべきではありません。その医師が信頼できるかどうかの目安として、
などを確認すると良いでしょう。
また、臨床指導医などの矯正に関する資格をもっている医師も、知識と技術において信頼できるといえるでしょう。
日本矯正歯科学会臨床指導医や指導医など、矯正治療においてある一定の知識や技術、経験がなければ得られない資格です。経験豊富な医師にお任せしたい場合は、臨床指導医・指導医などの資格をもっている医師を選ぶのがおすすめです。
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