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矯正歯科治療は健康保険が適応とならないため、全額自己負担となる医療サービスです。長い時間をかけて徐々に進めていくという治療の流れが一般的なため、矯正が完了するまでの治療費が積み重なり、治療費総額が高額になる特徴があります。
このページでは「デンタルローン」を利用して、治療費の負担を軽減しながら矯正歯科治療を受ける方法について紹介します。
矯正歯科治療費の支払い負担を軽減する手段として「デンタルローン」を活用する方法があります。デンタルローンは、その利用目的を歯科治療費に限定してのローン会社による立替払制度です。
「ローン」と聞くと、銀行などの金融機関での取り扱いを想像しますが、歯科医院で取り扱っている場合もあります。デンタルローンは歯列矯正の他、「インプラント」「審美歯科治療」などで活用されています。
矯正歯科治療はその高額な治療費を理由に断念する人も多くいます。しかしデンタルローンを利用することで、まとまった金額を用意せずとも、より早い段階で治療を開始できます。
デンタルローンは返済回数が多い分、毎月の返済額が小さくなるため、毎月の家計負担が軽減できます。
ご自身の収入や毎月の予算に合わせて、無理のない返済計画を立てられます。
デンタルローンは「歯科治療費に限定した目的」であることから、一般的なローンに比べて金利が低く設定されている傾向があります。返済期間が長期に渡る場合、わずかな金利の違いで総返済額が大きく異なるので、金利を低く抑えたローンの選択が重要です。
デンタルローンは歯科医院で申し込むことができます。金融機関の窓口でも取り扱いがありますが、歯科医院によっては、より金利を安くしたデンタルローンを取り扱っている場合もあります。デンタルローンを検討する際は、歯科医院での取り扱いの有無を確認してみましょう。
デンタルローンは医療費控除の対象項目です。「年末調整」や「確定申告」の際、医療費として申告することで控除対象となり、自身で支払うべき所得税の減額や還付が受けられる場合があります。
デンタルローンを受けるためには、審査に通ることが必要です。デンタルローンの申し込みは、原則「20歳以上でかつ、安定し収入がある人」に限られます。
ただし、無職であっても「主婦」や「年金受給者」の場合は、連帯保証人をたてることで融資が可能になるケースもあります。
デンタルローンは、比較的金利の低いローンではありますが、返済期間が長引けば長引くほど、返済総額が大きくなります。
例えば金利5%で50万の融資を受けると仮定し「12回(1年)」「60回(5年)」で金利手数料だけを比較すると「12回:24,000円」「60回:70,000円」となり、3倍ほどの金額差が生じます。デンタルローンを検討する際は、融資を受ける金額と総返済額のバランスの見極めが大切です。
デンタルローンを利用する際は、歯科医院や金融機関で申し込みを行いましょう。申し込み前に融資額や金利額を十分に比較し、注意事項等の説明を受けておきましょう。
申し込みの際に記入・提出した情報を元に、融資を受けられるかどうかの審査が行われます。具体的には「返済能力の有無」を判断する過程となり、「年齢」「年収」「他社での借り入れ件数や残高」「住居形態」などから総合的に判断し、決定されます。
無事、審査が通れば、歯科医院と治療開始日を調整し、矯正歯科治療が開始となります。